つくば市遺伝子組換え作物栽培連絡会会議録
1 日 時 平成26年5月28日(水) 14:00~16:00
2 場 所 つくば市役所本庁舎2階 会議室201
3 出席者 委員 8名 ※5名欠席
説明者 5名
4 傍聴人 4名
5 事務局 経済部職員5名
6 会 議 (1)開 会 事務局(農業課長)開会宣言
(2)挨 拶 遺伝子組換え作物栽培連絡会
(3)委員紹介 事務局により名簿順に各委員を紹介
事務局の自己紹介及び挨拶
7 内 容
議事(1) 平成25年度経過報告
(事務 局よ り平成 25年 度の連 絡会 の活動 及びこ れまで の農業生 物資源研究所か らの
情報提供について説明)
委 員 :昨 年度行 われま した展 示栽 培,そ れから そのほ かの内容 みたいな報告は どこか
でされるのでしょうか?今,経過のみ説明されたんですけれども。
座 長:事務局どうですか?これはホームページには掲載されているのですか?
事務局:はい。栽培の計画,及び終了のお知らせの方でご連絡はいただいておりまして,
それをご紹介しております。
委 員 :私 はこの 間,生 物資源 研の 説明会 に出席 しまし て内容は 聞いたのですが ,簡単
な内容の説明が,今,報告の中でもあっていいかなと思いましたので。
事務局 :申 し訳ご ざいま せん。 今回 のこの 議事録 の配送 とあわせ まして,昨年度 の経過
委 員 :今 回の連 絡会の 資料が 事前 にはな かった わけで ,その報 告のまとめとそ れから
今回 の2 6年 の 実験 の概 要 とい ったも のは, 事前 に配っ ていた だくと 助かる ん
ですけれどもいかがでしょうか?
事務局:はい,来年度からはそのようにご用意いたします。
議事(2) 平成26年度の栽培実験計画について
① 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
●「カルビンサイクル強化イネの栽培について」
説明者:(栽培計画の説明)
委 員 :高 機能隔 離ほ場 という ,高 機能と いう意 味と, それから モニタリングで すけれ
ども ,モ チ米 の 株を 植え る とい うこと ですが ,他 の研究 所の実 験では 2万粒 く
らい のモ チ米 の 設置 状況 だ った と思う のです が, 4ヶ所 でこれ 以外に は足さ な
いのでしょうか?
説明者 :ま ず,高 機能に ついて です が,こ ちら作 物研究 所に持っ ている隔離ほ場 は,水
田と して 水を 溜 める こと も でき ますし ,水を 抜い て畑作 として も使え ること が
でき るシ ステ ム なの で, 高 機能 という 言葉を 使わ せてい ただい ており ます。 ま
た, 花粉 飛散 に つい てで す が, 我々, トリプ トフ ァン含 有イネ のほう も数年 前
に栽 培し てお り ます が, 1 万粒 という ポイン トよ り上の という ことで モニタ リ
ング を行 って き た経 緯が あ り, 今年も その数 値を 使って おりま す。ま た栽培 指
針の ほう から 規 定さ れて い る量 自体が 1万粒 だと 超えて おり, そこを クリア す
るという上でも設定しております。
委 員 :1 万粒以 上とい うのは ,植 える量 として はどの くらい なのです か?それから 1
万粒をとるということですか?
説明者 :は いそう です。 非常に 多い ですね 。それ ぞれの ポイント ごとにおそらく 2万粒
てしまうんですが,そこから1万粒選びます。
委 員 :素 人考え では, 200 mの 間隔と いうの は,広 いと思う のですが,それ くらい
の間 隔で 大丈 夫 なの でし ょ うか ?間を すり抜 ける という ような ことは ないの で
すか?
説明者:そうですね,風の向きからもちろん全面配置するのが当然一番いいわけですが,
こう いう モニ タ リン グ, 我 々作 物研究 所です ので ,イネ の花粉 の飛散 がどう い
うも のか とい う のも わか っ てお ります し,四 方に とるこ とで仮 に飛ん でた場 合
にははモニタリングできるということを実績として経験値として積んでいます。
委 員 :こ れは, 光合成 を盛ん にし て,デ ンプン をたく さん作る というような意 味なん
です よね ?そ れ って 機能 米 の開 発だと 思うん です が,そ ういう 一部の 機能を 強
化することによって,イネ全体には影響というものは出てこないのでしょうか?
説明者 :影 響とい う言葉 は非常 に難 しい言 葉にな ると思 いますが ,最終的に,カ ルビン
サイ クル がよ く 回る こと に よっ て糖の 含有量 が増 えるこ とで, 最終的 にその 収
量, 草丈 とか 分 げつ 数が 増 えた 場合, 影響が 出る という 表現を 使う場 合もあ り
ます し, もと も と目 的は そ れだ ったん で影響 と言 わない 場合も ありま すが, 我
々の 評価 とし て はこ れが 回 るこ とによ って, 糖の 含有量 が増え るかど うかま ず
見る ,さ らに そ れで 含有 量 が増 えたと しても 当然 草丈が 大きく ならな かった り
する こと は多 々 ある と思 い ます 。その 際に, では このた くさん できた 糖はど こ
まで 行っ たの か ,ど こで 効 果が なくな ったの かと いうこ とを調 べる実 験材料 で
もあります。
② 独立行政法人 農業生物資源研究所
●「スギ花粉症治療イネの栽培について」
●「スギ花粉ペプチド含有イネの栽培について」
説明者:(栽培計画の説明)
委 員 :ス ギ花粉 症の治 療に当 たる イネと いうの は,組 換え開発 というのは,こ の今二
説明者 :ス ギ花粉 症に効 果があ ると 思われ ますイ ネにつ きまして はこの二つだけ ではあ
りませんで,他にも様々な組換えイネの開発が行われております。
委 員:それで,第一種使用等でほ場で育てるというのは,この二つということですか?
もっとあるんですか?
説明者:今のところ、第一種使用等で予定しているのはこの二つです。
委 員 :以 前にス ギ花粉 症緩和 米っ ていう のがあ ったの が,今は スギ花粉症治療 米とい
うふ うに 呼ば れ てい るの で しょ うか? その流 れが わから ないの で,教 えてい た
だきたい。
説明者 :以 前,ス ギ花粉 症緩和 米と 申して おりま したの が,現在 スギ花粉ペプチ ド含有
米と いう イネ に 相当 しま す 。以 前は緩 和米と いう 略式が ,正式 名称で はない ん
です けど も使 わ れて いま し たが ,現在 は,ス ギ花 粉ペプ チド含 有米と いうの が
正式な名称となっております。
委 員 :そ うなる と,ス ギ花粉 症治 療イネ という のはい つごろか ら始まって,ス ギ花粉
ペプ チド 含有 イ ネと どう い う風 に違う のかそ のあ たり, 2種類 だとい うこと な
んですけども,説明していただけますか?
説明員 :ス ギ花粉 症治療 イネの 開発 経緯に つきま しては ,申し訳 ありませんがお 配りし
た栽 培実 験計 画 書の 後ろ の ペー ジに掲 載して おり ますの で,そ ちらを 御覧い た
だけ れば と思 い ます 。現 在 医薬 品とし て開発 して いる2 種類の イネで すが, 医
薬品 の担 当行 政 であ りま す PM DAか らいろ いろ 指導を いただ いて基 礎に関 す
る検 査を 進め て いま す。 い ろん なとこ ろ,ど ちら のイネ も医薬 品候補 として 基
礎研究として行っている段階です。
委 員:こちらは効果は同じものなのですか?
説明員:それも含めて,現在調査中です。
委 員 :治 療イネ の場合 は,医 薬品 と同じ ように 扱われ るという ことで,これか らもっ
とも っと 実験 を 重ね ,動 物 実験 ,私た ち人体 を使 った実 験にな るとい うこと で
すが,このペプチドの方も,同じようなことをやっていくのでしょうか?
説明員 :今 のとこ ろ,そ のどち らを 中心に どうい う試験 を行って いくというのは ,確定
とです。
委 員 :と いうこ とは, 治療米 の中 で質問 したと きに, かなりこ れからも時間が かかる
とい うこ とを い われ たん で すが ,ペプ チドも 同じ ような 経緯を たどっ ていく と
いうことですか?
説明員:はい。
委 員 :そ れを実 験材料 を作る ため に今回 作付け が非常 に大きく なったというこ となん
でしょうか?それともほ場ができたからということなのでしょうか?
説明員 :ほ 場が拡 張され たとい うこ とが一 つのキ ーです し,初め てのお米をケー スとし
た医 薬品 とい う こと でP M DA からも いろん な試 験が求 められ ており ます。 で
きるだけ試料として確保しておきたいというのが,私どもの希望でございます。
●「複合病害抵抗性イネの栽培について」
説明者:(栽培計画の説明)
委 員 :今 回委員 さんで も新し い方 がいら っしゃ います 。で,今 市の方から配ら れた資
料で は, ほと ん ど文 章で 書 いて あるな り,数 字で 書いて あるな りでな かなか 理
解が 進ま ない と 思う ので す 。今 パワー ポイン トで 示され た内容 は研究 所の説 明
会の 時は 写真 入 りで 順番 に 説明 をして いただ いた んです けども ,その 時の資 料
を み な さ ん に お 配 り し て い た だ き た い と 思 う ん で す け れ ど も い か が で し ょ う
か? それ とも う 一点 ,W R KY (ワー キー) 45 の遺伝 子を発 現させ るため に
はそ の抵 抗性 誘 導剤 って い うも のをか けなき ゃい けない わけで すよね ?一番 大
元の時は。
説明員 :抵 抗性誘 導剤の 散布が 不要 となる ように したイ ネを作出 したということ です。
委 員:全く農薬をかけなくても,WRKY45の因子は出てくるわけなんですか。
説明員:そうですね。ほどよく出てくるものを選抜したいと思います。
委 員 :そ れを今 度,遺 伝子組 換え で他の イネに 導入す るという ことですか?タ ンパク
説明員 :組 換えた 遺伝子 を入れ たも のはも う既に 作って あるので ,それを育種素 材とし
て使 う場 合に は ,例 えば 交 配で 入れて いくと ,そ ういう ことは 考えて います 。
委 員:では,WRKY45の因子が強く出るものを選ぶということなんですか?
説明員 :発 現カセ ットと もうし まし てある 遺伝子 をこれ くらいの 強さで働かせた いとい
うよ うな 組換 え 核酸 をイ ネ に導 入する のです けれ ども, 実際出 来上が ってみ る
と, 系統 によ っ て, 微妙 に 発現 量が違 うとい うこ とはよ くある ので, 生育が 比
較的 良い もの を 選び たい , WR KY4 5遺伝 子を 発現さ せすぎ ると生 育阻害 が
起き るの で, ほ どほ どに 出 てい るもの を選び たい という ふうに 思って います 。
委 員 :遺 伝子組 換えを どの部 分で どうい うふう にする のかが理 解できないんで すけど
も, 説明 して い ただ けま す か? あの, WRK Y4 5遺伝 子を入 れ込む という こ
となんですよね?
説明員 :イ ネは元 々,W RKY 45 遺伝子 という ものを 持ってい ます。その遺伝 子があ
る程度の量出ると,病害抵抗性が強くなるということがわかりました。そこで,
まず イネ から W RK Y4 5 遺伝 子を取 り出し まし て,そ れに遺 伝子の 制御領 域
とい うも のが あ って ,W R KY 45タ ンパク 質を 持って いる部 分が構 造遺伝 子
とい うも のな ん です けれ ど も, それを 走らせ るプ ロモー タとい う領域 がござ い
ます 。そ れを ほ どほ どの プ ロモ ータを 用いた り, あるい は病気 にかか ると直 ち
にタ ンパ ク質 が 作ら れる よ うな プロモ ータを つな いだも のとか ,何種 類か作 り
まし て, それ を カセ ット と 申し ますけ ども, それ をイネ に再導 入して 複合病 害
抵抗性イネを作っています。
事務局 :パ ワーポ イント の資料 につ きまし ては, 本日説 明に使用 されたデータを 各研究
所よりいただきまして,後日議事録と共に郵送いたします。
委 員 :次 回から はなる べくわ かり やすい 説明を 皆さん に提供し ていただきたい と思い
ます。
座 長 :あ らかじ め説明 する資 料を ,パワ ーポイ ントで あった方 がいいというこ とです
ね。それは次年度から?
事務局:はい,次年度よりそういたします。
明者 の方 がわ か りや すさ と いう ことで ,例え ば地 図であ るとか ,写真 である と
か, 著作 権の 問 題で ,そ の 資料 がつく ば市の ホー ムペー ジにス トレー トで公 開
され た場 合, 著 作権 に影 響 があ るよう な場合 が伴 うもの につい ては一 部削除 す
るなどの点を併せて御配慮いただきたいと思います。
座 長 :は い,で はその 点のと ころ は考慮 して, パワー ポイント の資料を提出し ていた
だけ れば と思 い ます 。一 点 ,質 問があ るので すけ れども ,そも そもそ の誘導 剤
って,化合物は何ですか?
説明員:メチル酸という植物ホルモンです。
座 長 :そ れがこ のプロ モータ につ いて, WRK Yの発 現をあげ るということで すか?
説明員 :直 接つく かどう かとい うこ とは私 の方で はわか りません 。何段か間に入 ってい
るのかもしれないです。
座 長:そうですか,ありがとうございました。他に何かありませんか?
委 員 :念 のため の確認 なんで すが ,先ほ どの委 員のご 提案とい うのは,この場 の資料
を配付するということですね?
委 員:そうです。
委 員:市のホームページでの公開ではないですよね。
委 員:そうです。
委 員 :こ の場で の公開 にして も, それは 二次的 な使用 について は必要であって もご遠
慮い ただ くか , ある いは 十 分御 配慮い ただく か, そうい う限定 付きで 配布す る
ということですよね。
委 員:プレスリリースして,説明会を行ってそこで使用した資料でもだめですか?
委 員 :説 明会で の資料 は各省 ホー ムペー ジで公 開して おります ので,それは公 開して
結構です。
委 員:ほとんど同じものだと思いますけれども,出していただければと思います。
説明者:(栽培計画の説明)
委 員 :開 花期制 御イネ の処理 なん ですけ ども, 植物抵 抗性誘導 剤,いわゆる農 薬みた
いなものをまかないと調整できないということなんですか?
説明者 :こ のシス テムだ と,そ うで す。農 薬を開 花を誘 導する薬 に使おうという 方法で
す。
委 員:本来の防虫だとかそういうのではなくてということですか?
説明員:はい,そうです。
委 員 :そ れでで すね, 開花期 の制 御をど の範囲 ででき るのです か?結局,花は 遅すぎ
て咲かなかったということなんですけれども。
説明員 :ほ 場とい うか, 水田で どれ くらい 制御で きるか やってみ ないとわからな いこと
なので,それを確認するために第一種使用等栽培を始めているのですけれども,
実験 室レ ベル で は, 本来 咲 く時 期より も早く も遅 くもで きます 。遅く するこ と
に関 して いえ ば ,実 験室 で はも う何年 も咲か ない イネを 作って いるの で,好 き
なときに咲かせることができるというところまで確認しています。
委 員 :そ れは一 般の, 第一種 使用 等のほ 場で実 際にど のくらい コントロールで きるか
ということをこれから調べるということですか?
説明員 :は い。そ うしな いと実 用的 な技術 になら ないと 思います ので,それはし っかり
と押さえたいと思っています。
委 員 :そ れは天 候とか 気温と か, そうい ったこ とがど ういうふ うな影響がある のかと
いったことでしょうか?
説明員:その通りです。
委 員 :こ れまで に対す る意見 とい うか, コメン トなん ですけど も,たくさんの イネに
関す る組 換え が ある んで す けど も,今 ,農水 の試 験場の 中でイ ネに関 するこ う
いう 組換 えの , 基本 的に は 閉鎖 系の中 でやっ てい る部分 も含め て,何 種類く ら
いあるのですか?
説明員 :非 常に何 件とい うのは お答 えしに くいの ですが ,ご存じ のように日本は 国を挙
げて イネ ゲノ ム 解読 にお 金 を使 って, イネに 関す る知見 はかな り充実 してお り
行わ れて きま し た。 最近 は 中国 でもさ れてい ると いうの もあり ますけ れども 、
そう いう 中で こ うい う新 し い遺 伝子組 換え作 物を 使って 研究が かなり されて い
るの は事 実で す が, すべ て が実 用に向 かって いる という か,途 中でう まくい か
なか った 実験 も たく さん あ りま すので ,第一 種使 用等栽 培まで あがる ものが ど
んど んあ ると い う状 況で は ない と思い ます。 です けれど も,そ れを出 してい く
のが 研究 所と し て大 切だ と 思っ ている ので, そう しない と論文 を書い て終わ り
とい うふ うに な って しま う ので ,いい ものを どん どん出 してい けたら と考え て
行っています。
委 員:基本的には,すべて第一種使用等までもっていこうということなんでしょうか?
説明員 :す べてで はない と思い ます 。それ らをす る価値 があるも のと,無いもの があり
ます し, そこ に 至る 中で , 公の 前に生 物研の 中で の議論 がある ので, そうい う
とこ ろで 意味 の ない もの と 判断 された ものは 第一 種使用 等栽培 までは いかな い
わけです。
委 員:第一種使用等,というのは屋外でやる?
説明員:第一種使用等というのは,隔離ほ場での栽培をいっています。
委 員:屋外の隔離ほ場でということですよね。研究室の中では二種?
説明員 :は い。ご 存じだ とは思 うん ですけ れども ,隔離 ほ場で栽 培されたから即 一般ほ
場に 出す と考 え てい るわ け でも ないで す。例 えば ,開花 期制御 イネに 関しま し
ても,これから実際いろんな天候の中で本当にコントロールできるか確認して,
それ が本 当に う まく コン ト ロー ルでき て初め て役 立つわ けで, そうで なけれ ば
役立 たな いと い うこ とに な って しまい ますけ ど, 実験室 の中で 行って いる限 り
それ は判 断で き ませ んの で ,隔 離ほ場 での栽 培を 積極的 には行 いたい と,個 人
としては考えています。
委 員 :こ れは担 当者の 方にお 聞き するの ではな くて, 研究所を 代表する委員も いらっ
しゃ るの でお 聞 きす るの で すが ,イネ の組換 えと いうの は日本 が,中 国とい う
お話 もあ りま し たけ れど も ,ア ジアが 中心と なる と思う のだが ,世界 のレベ ル
でいえばどれくらいの開発がされているのでしょうか?
て各 国に よっ て 進み 方が 違 いま すし, 例えば ご存 じのよ うに除 草剤耐 性のイ ネ
を最 初に 作っ た のは ,外 資 系で そちら の方が 進ん でいま す。た だ先ほ ども説 明
があ りま した と おり ,イ ネ ゲノ ム研究 から, 非常 に多く の知見 がある のでそ う
いう もの を活 用 して いく と いう 意味で は,日 本は 大きな アドバ ンテー ジとい い
ます か, 進ん で いる とこ ろ もあ ります けれど も, それは 分野分 野によ って進 み
方が違いますので,一概にどこが一番とは言い難いということです。
委 員 :私 たち消 費者と しては ,主 要な食 料であ るイネ に関して 遺伝子組換えを 使った
もの を食 べた い とい うふ う には 思わな いので ,イ ネゲノ ムを解 明した という こ
ろで これ から 実 験は かな り 増え ていく んだろ うと 思って いまし たが, この間 か
なり 種類 も増 え てき まし た し, 特にイ ネにつ いて の組換 えは, 慎重に やって い
ただきたいというふうに思いますのでよろしくお願いします。
説明員 :そ の点に 関しま しては ,く れぐれ も気を つけな がら研究 を進めていきた いと思
って おり ます 。 開花 期制 御 イネ に関し まして ,イ ネがベ ストと は私自 身思っ て
いま せん で, ト ウモ ロコ シ とか サトウ キビと いっ たよう なバイ オエタ ノール を
作るような作物,そちらの方への転換というのをやりたいと思っておりますが,
それ にし まし て も, イネ と いう のは研 究しや すい 材料と なって おりま すので ,
まず はイ ネで 実 用的 なも の がで きるこ とを示 して ,知財 を押さ えて, その上 で
他の作物へ展開したいと考えています。
●「葉緑体形質転換タバコの栽培について」
説明者:(栽培計画の説明)
委 員 :私 はつく ば市に 通算30年く らい 住んで いるんですが,私 たちが越してき たとき
はま だ葉 たば こ が周 りに た くさ ん植え られて て, タバコ の葉の 生産は ここで も
かな り多 く行 わ れて いま し た。 今はタ バコの 身体 に対す る害も 言われ ,非常 に
喫煙者が少なくなっているところで,タバコを使った遺伝子組換えというのは,
一つ の道 を開 く とい うか 、 そう いう気 がする とこ ろもあ り,う がった 見方を す
方が タバ コ以 外 にも この 技 術を 使うこ とがで きる 植物が あると いわれ たんで す
けれども,実験でタバコを選んだのはどういった理由か教えて下さい。
説明員:葉緑体形質転換ができたという論文は,もう既に18種の植物種があるんですが,
再現 性が あっ て 技術 とし て 安定 してい るのは ,タ バコと タバコ の仲間 のベン サ
ミアナというものがあります。それから,レタスですね,この3つくらいです。
タバ コに つい て は我 々も 長 くや ってお りまし たし ,もう この遺 伝子に よる形 質
転換 系も 安定 し てい たと い うこ とで効 率が良 かっ たとい うこと でタバ コを選 ん
でお りま す。 そ れと ,タ バ コ自 体は今 回我々 が使 ったの はそん なに大 きくな ら
ない んで すけ れ ども ,非 常 に大 きくな るタイ プも あって そうい う意味 ではバ イ
オマ スを 稼げ る ,と いう , レタ スです と大き さが 知れて ますの で,そ ういう い
くつ かの 理由 で す。 それ か らタ バコ農 家の救 済は あまり まだ考 えてい なかっ た
んで すけ れど も ,そ うい う こと につな がれば また いいの かもし れない ですね 。
ただ,実際つくば市ではタバコ農家は1件しかないんじゃないかと・・・先日農業
課さ んと お話 し させ てい た だい たとこ ろ,ほ とん ど無く なって いると いうお 話
でした。
座 長 :葉 緑体の 中で作 らせる と成 長速度 は大丈 夫なの かみたい な感覚があるん ですけ
れども,それは全く問題ないんですか?
説明員 :例 えば我 々の他 の,細 胞に 対して 非常に 毒性の あるよう なタンパク質を 作らせ
ます と, 本来 で すと これ は 膜系 に入っ てるの で影 響ない はずな んです けども ,
やっ ぱり どう し ても 若干 影 響は 出てく る場合 もあ ります 。この タンパ クに関 し
ては ,今 のと こ ろ影 響は 見 られ てませ ん。た だ, それも 含めて 野外で 確認し て
いきたいと思っています。
●「 高オレ イン酸 含有及 び除草 耐性 ダイズ と害虫 抵抗 性及び 除草剤 耐性ト ウモロ コ
シの試験栽培について」
委 員 :ま ずこの 試験栽 培のこ とを 聞く前 に,去 年まで 行われて いた展示栽培に ついて
お聞 きし たい と 思い ます 。 報告 の方も ,内容 につ いては なかっ たので その辺 を
特に 聞き たい で す。 私た ち は遺 伝子組 換えに つい ては非 常に問 題だと いうこ と
で, でき る限 り 研究 のと こ ろで も慎重 に行っ てほ しいと いうよ うな姿 勢をと っ
てま いり まし た 。そ して 展 示栽 培とい うもの につ いては ,これ は研究 という よ
り, 遺伝 子組 換 え技 術を 広 く知 ってほ しい, とい うよう な内容 だった と思う の
で, これ はモ ン サン ト, そ れか らシン ジェン タ等 の種子 を提供 しても らって そ
れを 広く 広め る とい うの は ,公 共の生 物資源 研な どがや ること ではな いので は
ない かと いう よ うな こと を 再三 申し入 れてま いり まして ,展示 栽培を この度 試
験栽 培に 変え る とい うよ う なこ とにな ったの かど うか, 展示栽 培につ いては 今
後ど のよ うに 考 えて いく の か, そのあ たりが 一点 ,それ から試 験栽培 とはい っ
ても 扱う もの が トウ モロ コ シの 場合は 全く去 年と 同じ種 子です し,植 え方も 去
年の 展示 栽培 と ほと んど 変 わり ません ので, その あたり 展示栽 培と試 験栽培 は
どういうふうに違うのか,教えていただきたいと思います。
説明員:まず展示栽培につきましては,今回は資料をご用意できなかったんですけども,
我々 のホ ーム ペ ージ の方 に 載せ ており まして ,栽 培につ きまし ては, だいた い
作物 が同 じで す から 6月 の 上旬 に播種 して, 9月 の上旬 には収 穫して いると い
うこ とで ,栽 培 の流 れに つ きま しては 全く同 じで すし, 遺伝子 組換え 体とい う
こと です ので 不 活化 して い ると か,管 理につ いて は一緒 です。 詳しく は,ま た
ホームページの方を見ていただければと思います。一点だけ申し上げたいのは,
私ど もは 別に モ ンサ ント や シン ジェン タの宣 伝を するわ けでは なくて ,ただ ,
遺伝 子に つい て よく わか ら ない ,もち ろん不 安だ という 方も多 いので ,そう い
う方 に実 際に も のを 見て も らっ て考え る素材 を提 供して いると いうも ので, 少
なく とも 説明 会 に来 てい た だい た方に 聞いて いた だけれ ば結構 かと思 うので す
が, 我々 はこ れ が絶 対良 い です よ,と 言った こと はあり ません 。です からこ う
いう もの で, こ うい う特 性 で, これが 世界的 に広 まって います ,で, 質問さ れ
れば なぜ なら ば こう いう 特 性が あるか らです ,と 説明を してい るだけ なので あ
は見 た方 にゆ だ ねて ます 。 ただ ,世界 的に一 番使 われて いるも のは, ちゃん と
見せ てお くと い うこ とが 必 要か なと思 った次 第で す。今 年,展 示ほ場 を中止 し
て試 験栽 培に し たの は, 先 ほど 申し上 げまし たよ うに, 実用化 と言え ばあま り
快く 思わ れな い ので しょ う けれ ども, やはり 抗生 物質耐 性マー カーを 使って の
試験 はあ り得 な いと 思い ま す。 そうい う意味 では ,最終 的には 選抜マ ーカー を
抜く か, あっ た とし ても 除 草剤 耐性を もった もの を開発 してい くこと になる か
と思 いま す。 そ うい う点 で mA LSと いうの は生 物研と ある民 間企業 とで, 一
緒に 特許 を取 っ てい るも の でも ありま すし, 我々 として は使い やすい 遺伝子 の
ひと つで はあ り ます 。そ う いう 点でこ の特性 を調 べてい きたい という ことで あ
りま す。 ただ ま だ残 念な が ら, 我々の 自前の もの がこう いうと ころで 特性評 価
する とこ ろま で 至っ てお り ませ んので ,これ は今 後,今 年試験 栽培を 行った 結
果を 踏ま えて , 来年 度ど う いう 扱いに するか ,考 えてい きたい と思っ ており ま
す。
委 員 :そ うであ れば, 非組換 えダ イズ, それか ら無除 草のとこ ろ,比較するよ うな形
でほ場を設ける必要があるのでしょうか?
説明員 :こ こで, 農業関 係の方 も多 いので ,にわ かに信 じられな いとも思うんで すけれ
ども,畑を放っておくとどういう状態になるか知らない方がたいへん多いです。
です から ,私 ど もの 展示 ほ 場に ついて は,組 換え もそう ですけ れども ,畑を 放
って おく とど う なる かと い うの を見せ る展示 ほ場 でもあ ったわ けです 。そう い
う意 味で 無除 草 とい うこ と ,無 除草に すると どう なるの かとい うのを 見ても ら
った 上で ,こ れ は組 換え だ けで はなく て,い わゆ る除草 剤も含 めて, なぜ必 要
になってきたか,どう使うべきか,もちろん嫌だという方もいらっしゃるので,
それ なら どう す べき か考 え ても らう素 材にし てほ しいと 思って ますの で,そ う
いう意味で無除草という枠もセットしてあります。
委 員 :そ れは試 験的に ,実験 の一 環とし て植え るので はなくて ,展示でもなく て,試
験というのはどういう内容でということなんですか?
説明員 :昨 年の展 示ほ場 の意味 合い だけで とらえ られて いるかと 思いますが,今 年も明
ので,まいた場合にはどのようになるのか,全くまかないほ場はどうなるのか,
それ を比 較す る ため に, 無 除草 区とい うのも おい てあり ます。 いわゆ る,除 草
剤効果を見る上でのコントロールと考えていただければと思います。
委 員 :で は,非 組換え ダイズ を植 える理 由は何 なんで すか?組 換えダイズの無 除草区
と, 散布 する の を比 較す る のは わかる んです けれ ども, そこに 組換え してい な
いダ イズ を植 え て, 普通 の ダイ ズだと これだ け除 草剤を まかな ければ 大変で す
よ,ということを見せたいということですか?
説明員 :そ うです ね,今 回まき ます ビスピ リバッ ク塩と いいます のは,例えば東 南アジ
アの イネ では よ く使 われ て いる ものな んです けれ ども, 日本の イネに は耐性 が
無く て使 えな い もの なん で す。 そうい う意味 でい えば, 非組換 えダイ ズに除 草
剤を かけ るこ と によ って , どれ だけ影 響が出 るの かとい うこと も一つ の比較 だ
と思 って いま す 。そ れで , 遺伝 子を入 れたと きと ,濃度 を振っ て,こ こには 詳
しく 書い てな い ので すが , 使い ます除 草剤も いく つか濃 度を振 ってみ て,そ れ
で影 響の 出る と ころ を探 す とい うこと も必要 にな ります ので, そうい う意味 で
の非組換えダイズと,除草剤の使用区,ということです。
委 員 :こ ういう ふうに 並べて 植え るます と,除 草剤を まいた, まかない,それ が遺伝
子組 換え のダ イ ズで あれ ば 元気 に育つ けれど も, 非遺伝 子組換 えであ れば枯 れ
てし まう とい う もの を示 す こと になろ うかと 思い ます。 そうい うとこ ろから 遺
伝子 組換 えへ の 優位 性と い うも のを示 すよう な展 示なの ではな いかと 私は思 う
んですけれども,そういったことは。どのような目的なのかはっきりしないし,
遺伝 子組 換え の 実験 であ れ ば, 組換え ダイズ だけ を植え ればい いので はない か
と思 いま す。 そ れか ら, も っと 言えば 隣のト ウモ ロコシ につい ては, 全く去 年
の展 示と 同じ で すよ ね? そ して ,種子 も,そ の中 に新し い要素 が入っ ている の
でしょうか?
説明員 :実 は昨年 までの トウモ ロコ シとい うのは ,同じ 品種なん ですけれども除 草剤は
まい てい ない ん です 。害 虫 性抵 抗性し か見て いな くて, 除草剤 の試験 は一切 や
って おり ませ ん 。そ うい う 意味 で,こ の除草 剤, トウモ ロコシ の方は ,GA 2
Bt 11 がバ ス ター ,G A 21 がラウ ンドア ップ の耐性 をもっ ている ので, そ
うい う意 味で は いろ んな 種 類の 除草剤 に対し て逆 に強い ので, 濃度を 振って ど
うい う特 性が あ るの かを 見 るに は,あ る意味 では 適して いるか なと思 います 。
もち ろん ,ご 指 摘の とお り ここ にmA LSが 無い のは, 意味が あるの かと言 わ
れれ ば, ここ に もち ゃん と それ があっ て比較 でき れば来 年度の いわゆ るマニ ュ
アル作りには効果的なんですけれども,今年はこれしか提供されなかったので,
これ の中 で試 験 でき る除 草 剤耐 性の試 験をや って いきた いと思 ってお ります 。
委 員 :で は,昨 年は害 虫だっ たけ れども ,今回 は除草 剤耐性を 見せていきたい という
ことですか?
説明員 :見 せてい きたい のでは なく ,その 特性を 評価し ていきた いと思っており ます。
委 員 :そ れでは 是非, 非組換 えト ウモロ コシ及 び非組 換えダイ ズを比較するた めの植
え付けは,私はやめていただきたいというふうに思います。
座 長:他に何かありませんか?
委 員 :そ れでは ,昨年 のよう な展 示栽培 は今後 一切行 わないと いうことなので しょう
か?
説明員 :今 後一切 という ことは ,今 は言え ません 。これ はその時 々の状況によっ てどう
なる かわ から な いの で, 毎 年言 ってい ること です が,来 年の第 一種使 用等に つ
いて は, すべ て の実 験が そ うで すけれ ども, 今年 の結果 を見て から考 え直し た
いと思っております。
委 員 :展 示栽培 につい ては, 高校 生とか ,全国 から見 学される 方がいらして, 一定程
度の 効果 を上 げ たと いう ふ うに 評価し てらっ しゃ るとは 思うん です。 ですか ら
それ を中 断し て ,試 験栽 培 にす るとい うとこ ろを もう少 し説明 してい ただけ れ
ばと思います。
説明員 :作 物が栽 培され ている のを 見たい という のであ れば,こ ういう試験栽培 も見せ
ることはいたしますが,今回は積極的に見せるのではなくて,今後我々の栽培,
実用 化に 資す る デー タを と って いくと いうこ とで ,一定 程度の 効果は あった わ
けで すけ れど も ,一 旦も う 少し 実用の ための 栽培 に舵を きって みよう ,とい う
もっ とこ れを や るべ きで あ ると いう声 があれ ば, またそ れは考 えてい くこと に
なる かと 思い ま す。 展示 ほ 場は ,一定 程度の 成果 が出た ところ で,こ れで一 回
舵きりをしたという段階です。
委 員 :そ うであ れば, やはり 非組 換えダ イズを 一緒に 植えて, 除草剤耐性のな い非組
換え ダイ ズを 強 調す るよ う なこ ういう 植え方 は是 非やめ ていた だきた いと思 い
ます。
説明員:先ほどのコメントの時にはお答えしませんけれども,非組換えダイズを植えて,
濃度 を振 って , どこ で影 響 が出 るのか という もの を見な いと, 本当に 使える 濃
度, 実際 ここ ま でや った ら ダイ ズはだ めだけ れど ,それ に比べ て組換 えはど う
だっ たか とい う 比較 がで き なく なりま すので ,こ れは非 組換え ダイズ も栽培 し
て, その 濃度 に よる 影響 も チェ ックし ないと 我々 が使う 情報に はなら ないと い
うことで,この辺は御理解いただきたいと思います。
座 長 :あ りがと うござ いまし た。 今まで の展示 ほ場で ,一定の 効果があったわ けです
です けれ ど, ど んど ん若 い 子供 たちが 育って いっ て,次 の世代 がくる わけで ,
私は展示はあってもいいかな,そういうようなコメントをさせていただきます。
試験 栽培 とし て はい ろい ろ な選 択とい うもの があ るので ,それ もそれ で十分 か
なと認識いたします。
(3) その他
① 独立行政法人 農業生物資源研究所
「遺伝子組換えカイコの第一種使用等について」
説明者:(飼育実験計画書の説明)
委 員:(質問なし)
② ほ場見学会について
事務局 :事 務局か ら今年 度のほ 場見 学会に ついて 提案い たします 。今年度のほ場 見学会
きま して は, 昨 年度 は午 後 の時 間帯に 行って いる ようで すが, 今年度 は昨年 度
より 栽培 計画 が 多い ため , 両研 究所様 と調整 させ ていた だいた 上,決 定した い
と思います。いかがでしょうか。
(異議無し)
では,後日,詳細につきましては通知文をもちましてご案内いたします。
座 長:では,ほ場見学会は7月30日,時間については通知をもってということです。
それ では これ を もち まし て ,本 日の議 事を終 了し たいと 思いま す。長 い間, お
疲れ様でした。ありがとうございました。
事務局 :そ れでは 以上を もちま して 平成2 6年度 遺伝子 組換え作 物栽培連絡会を 閉会い
たします。長時間に亘ります御審議ありがとうございました。